ひとコマ

日常の小さな出来事。

桔梗の花が咲く頃に。

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父の一周忌が終わった。

去年の葬儀の時は、大雨で交通網が寸断され大変だったけれど、

今年は晴れていたので、ほっとする。

 

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これは1年前、葬儀前日の鴨川。

決壊寸前やった。

お通夜の日に、母が肺炎で入院することになり、

葬儀の準備と、母の入院手配でてんやわんや状態。

おかげで滋賀と京都を行ったり来たり。

おまけにこの雨で、電車はJRも近鉄も京阪も阪急も

全線ストップ。

高速道路も通行止め、山中越えも通行止め、

唯一、京都と滋賀を結ぶ線は1号線のみ。

果たしてちゃんと葬儀ができるのか?

来れない人が出て来たり、

交通渋滞でお坊さんの到着も遅れたり、

いろいろなアクシデントはあったものの、

なんとか無事、終わった。

今はやっとあの時は大変やったなぁと

思い出話として話せる。

 

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父は六男で、田舎が富山だったことあって、

私は父のほうの親戚のお葬式や法事には

子供のころに行ったきりだ。

大人になってからは行ったことがない。

(祖父は父が子供のころに亡くなっているし、

祖母も私が物心ついたころには亡くなっていた。

あとの親族の葬儀は父母だけが出向いていた。)

お墓まいり(これが富山の山の中にある)も

記憶の限りでは子供の頃に行ったきり。

母の実家は近かったので、

そちらの法事は何度も出たけれど…。

そんなわけで、実は実家の宗派が何かを

知らずにこの歳まで来てしまった。

(母は入院したため、父の死をしばらく伏せていたので

聞けなかった。)

浄土真宗かなとは思っていたけれど、

西なのか東なのか、本家に聞くまでわからなった。

(本家は私のいとこが継いでいる。

とはいえ、ずいぶん年上の方で、

もう何十年もあっていなかった。)

 

結果、うちの実家の宗派は

真宗大谷派(東のほうだった)だった。

東は位牌はなくて、過去帳なのらしい。

そんなことも初めて知った。

とりあえず、何もかもはじめてのことなので、

葬儀ホールの人に聞きつつ、物事をすすめていく。

もちろんこちらに菩提寺があるわけではないので、

お寺さんの手配も葬儀会社頼り。

お布施をいくら包んだらいいかとか、

そんな話もアドバイスを聞きながらすすめた。

今回の一周忌も

葬儀を頼んだ葬儀会社のホールを借りた。

とはいっても、

家族だけのこじんまりとした集まりだけれども。

 

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1年前、母は3週間ほど入院したあと退院して

施設に戻った。

父の四十九日の前にその死を知らせ、

四十九日の日は出席。

でも、きちんとお別れしてないからだろうか、

時々、父が死んだことを忘れている。

施設に行くと、

「最近お父さんはどうしてる?」と

よく聞かれる。

一周忌の前にも、

「いつのまに死んだの?」と聞かれた。

その割には、死んだ日を覚えていたりして、

母の記憶は混沌としているようだ。

 

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実家の庭の半夏生

 

一周忌のあと、実家に少し立ち寄った。

しかし、もはや足腰がすっかりよわって

車椅子頼りの母は実家の玄関にたどり着くまでも一苦労。

家を作った時には、

バリアフリーなんて概念はなかったのだから

仕方ないのだけれど。

「おとうさんがいないと、

帰って来たらここに私一人で住まないといけないんやな」と

母は言う。

いや、おかあさん、

もはや一人でここに住むのは不可能だよ…。

 

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実家の庭のクレマチス(5月末の写真)

だれも世話をしなくなったお庭も、

季節ごとに花は咲く。

 

母は今、京都の南の方にある施設のお世話になっている。

ただ、ひとたび入院となると、いったん退所扱いになるので、

荷物をいったん引きあげないといけない。

滋賀の実家に近い介護付き有料老人ホームに

移ったほうがいいのか、

それともここの施設の人に慣れているので、

このまま退所してくださいと言われるまで、

ここにいる方がいいのか。

悩むところである。