ひとコマ

日常の小さな出来事。

永代供養墓

父は六男である。

そして、田舎は北陸なので、ここからは遠い。

なので父は生前に比叡山山麓にある墓園と

契約を結んでいた。

お墓はまだたてず、土台と巻き石をして。

ところが諸事情で、

そこにはお墓をたてるわけにはいかなくなった。

というのも、父の代でそのお墓に入る人は終わりなのだ。

仮にそこにお墓をたてても

何十年かしたら、結局、私が墓じまいをすることになる。

(少なくとも30年以内には墓じまいすることになる)

私が急に死ぬことだってあるし、

それから墓じまいって大変じゃない?とか、

色々考えて、ここの権利は返して、

永代供養をしてくれるところをさがすことにした。

最近は、いろんなところで永代供養をしてくれている。

大きいところでは、南禅寺とか、青蓮院とか、

うちの近くでは詩仙堂も永代供養をやっている。

(ただし、詩仙堂は全骨納める場合は

曹洞宗に改宗しないといけないらしい。)

青蓮院はとても魅力的だったけれど、

冥加金のお値段にちょっとくらっとしたので、

とりあえずパンフはいただいたけれど、断念。

南禅寺はお墓の集合住宅のような感じ。

あと、瑠璃光院がやっている天ケ瀬ダムの近くの墓苑も

まるで千の風になってのような気持ちになるところで

すごく雰囲気はよかったけれど、場所が遠い。

なんだかんだと悩んだ末、

西賀茂にある墓苑にすることにした。

 

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見晴らしがよくて、比叡山

写真には写ってないけれど大文字が見渡せる。

そして墓石(二人用)のまわりには、つねに草花が植えられている。

お花が好きで庭にいろいろ植えていた父にはぴったりだと思い、

ここにした。

 

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春に見たときにはパンジーが植えられていたが、

日曜日、納骨に訪れた際には、

このようにベコニヤとハツユキカズラ

それにユキノシタとアイビーが植えられていた。

どことなく実家の庭の植生と似ている。

これでガーデニングの管理料は年間4000円。

私が死ぬまでは払い続ける。

そして、私が払わなくなったら8年後に

お寺が合同葬のほうへ骨をうつして、

墓じまいをしてくれるそうだ。

これで私は自分が死んだ後に、

父たちのお墓の心配をしなくてすむ。

 

こうした永代供養墓は、きっとこれから

増えることと思う。

そういえば、この間行った嵐山の宝厳院にも

永代供養墓はあった。

そして大きなお寺さんの永代供養墓は

たいがい宗派は問わない。

ここの墓苑のお寺も皇室ゆかりのお寺で臨済宗だ。

 

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そういえば、岩倉具視が出家隠棲したお寺でもある。

 

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うちのオットも次男だし、

残されるのはムスメ一人だし。

さて、私は死んだらどこに入ろう?

もう少し年取ったら用意しようか、

それともお墓参りを実際にするのは

ムスメだから、

ムスメがしやすいようにしてもらうのが

よいのか…。

やっぱりそれが一番いいような気もする。

 

(追記)

そして、父が整地と巻き石をしていた墓園のほうは、

もとの更地にもどして返すことになる。

これがまた結構高いのだけれど、

まあ仕方がない。

お父さん、用意していたところと違ってごめんね。

(でも、文句は私じゃなく〇〇に言ってね…)